三大栄養素【脂質】
2023.09.07 管理栄養士栄養指導トレーニングダイエット食生活
NC fitness gym 京都伏見パーソナルトレーニングジム代表の高矢です。
本日は三大栄養素の一つ”脂質”についてお話いたします。
1.脂質とは
脂質とは、三大栄養素の中で最も高いエネルギーを
得ることが出来る。(1g=9kcal)
エネルギー源だけでなく
【ホルモン、細胞膜、核膜】
を構成したり、
皮下脂肪として臓器を保護したり、
身体を寒冷から守る働きがある。
また脂溶性ビタミン(VA.D.E.K)の吸収を促す。
2.脂質の吸収と働き
脂質のうちエネルギーとして利用されるのは、
食品の脂質の主成分でもある、
中性脂肪(トリアシドグリセロール)である。
水に溶けない中性脂肪は、小腸から吸収された後、
水に溶けるタンパク質と結合して、
身体の各部へ運ばれる。
3.脂質の種類
[飽和脂肪酸]
牛、豚、乳、卵などの動物性脂質に多く含まれる。
常温では固形。飽和脂肪酸は体内で合成できる為、
摂り過ぎると中性脂肪やコレステロール濃度があがり
“血液ドロドロ”の状態になる。
脂質異常症や動脈硬化などの原因になる。
[不飽和脂肪酸]
魚、植物油に多く含まれる。
常温では液状。中性脂肪やコレステロール値を下げる働きがある。
一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分ける事が
出来、さらに多価不飽和脂肪酸には、n-6(オメガ6).
n-3(オメガ3)などの種類がある。
[必須脂肪酸]
不飽和脂肪酸の中でも体内で合成出来ない
『リノール酸』
『α-リノレン酸』
少ししか合成されない『アラキドン酸』
の3つを必須脂肪酸という。
これらは食物から摂取しないといけない脂肪酸である。
ゴマ油、ベニバナ油、エゴマ油、ナタネ油に
豊富に含まれる。
また、魚油中に多く含まれる
『ドコサヘキサエン酸(DHA)』
『イコサペンタエン酸(EPA)』
は、中性脂肪を低下させ、脂質異常症を予防し、
動脈硬化や虚血性心疾患の発症を抑制できます。
4.コレステロールは悪者??
【コレステロール】
脂質の一種。
“コレステロール=悪者”
に見られがちだが誤解である。
コレステロールは全身にある細胞を覆う膜や
脂肪の消化を助ける胆汁酸の材料となる。
血液も細胞でできている為、生きていくために
必要な栄養素。食物から摂取するだけでなく
コレステロールの約2/3は体内で生成できる。
※LDL(悪玉)コレステロール
→肝臓から血液にのって全身にコレステロールを
運ぶ役目。運び過ぎると血管内壁にくっついてしまい、
脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高くなる。
※HDL(善玉)コレステロール
→身体に悪影響を及ぼすコレステロールを
血液にのって回収する役目をする。
5.不足するとどうなる?
肌のハリがなくなりガサガサになり、
髪の毛のツヤも失われる。
ホルモンバランスが崩れ女性の場合は
生理不順を招く事もある。
脂質は消化に時間が掛かるため、
食後しばらくは満腹感が得られる。
エネルギーが不足して疲れやすくなったり、
身体の抵抗力が低下する。
また脂溶性ビタミンが吸収されにくく、
ビタミン欠乏になるリスクもある。
6.まとめ
脂質=太る!
と言うイメージを持たれがちだが
一概にそうとは言えない。
ホルモンや肌、髪のコンディションを整えてくれる
細胞膜の形成をしてくれる大切な栄養素なので
適度な摂取は必要となります。
ただ取り過ぎると体脂肪へ変換されてしまうので
注意が必要となります。
健康促進やダイエットをされる方は
糖質と同様バランス、ボリュームを考えて
摂取することが必要不可欠となります!
NC fitness gym京都伏見パーソナルトレーニングジムでは、プロのトレーナーと管理栄養士が
一人一人に合った食事方法をお伝えしてダイエットや健康向上等のサポートを致します。
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